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REVIEW

最新帰巣本能アルゴリズム搭載のバイシクルレビュー

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Photo: Clusherstock

ツノダは来期第1四半期、いよいよ待望の最新帰巣本能アルゴリズム「帰巣本能 Vre 2(以下、V2)」搭載の最新バイシクル「T.U号 エレクトロGT」を発売する。

今回、発売前にメディア向けに「T.U号 エレクトロGT」の試乗会が開催されたので、その実力はいかなるものかを早速レビューしてみたいと思う。

帰巣本能 Vre 2は、最新アルゴリズム

ツノダは、これまでにも「帰巣本能 Ver 1(以下、V1)」搭載の自走式バイシクルはいくつか発売をしているのは周知の事実だが、ハッキリ言ってV1は実験段階に近い形での発売であったとツノダも公言している。
今回の帰巣本能アルゴリズム、つまりV2こそが本物であると言い放つ。その証としてバイシクル名も「T.U号 エレクトロGT」と、かつて昭和の時代に一世を風靡した同社の名作シリーズの名前を今回は冠にしているのも、その自信の現れであろう。まだ当時はバイシクルを自転車と呼んでいた、自転車と言ってもまだ自走すらできない時代の話だが。

さてさて、今回のV2の話に移ろう。

まずV2の最大の魅力は、このフォルムと完璧な「エレクトロ化」であろう。


△リム部の光を追従するように自走軌跡を表示できる唯一のバイシクル。

それによって夜間でも問題なく自走かつ帰巣が可能となった。もっとも、これは技術的なことではなく道路交通法的な配慮であるが、各社これまでスポークなしのバイシクルではリム部の点灯のみしか実現できていなかったものが、こうして軌跡まで完璧に現せることで、近い将来は無人のバイシクルによる夜間の帰巣も許可されることになると予測されるからだ。

ちょっと次の写真を見ていただきたい。


△しっかりと軌跡が赤いラインでマークされているのがわかる。

この写真、軌跡がハッキリと写っていることもさることながら、よく見るとすでに無人なのだ。つまり、もう自走化による夜間の帰巣は実現していますよというアピールでもあるということだ。

しかし今回はまだ同社がそこまでは発表していないことはご留意いただきたい。あくまでも当メディアが推測するに、そういうことであろうという意見だ。

大きく変わった帰巣システムサポート

ここでちょっと帰巣本能アルゴリズムをサポートしているシステムについても触れておきたい。

まずはこの仕組みを見ていただきたい。

こちらは今回ツノダが用意するシステムの全貌だ。

何がどう変わったのかをざっくりと説明をすると、まず顧客の自宅位置、そしてバイシクルを認識する固有のビーコンのクラウド化と、それと防犯システムの連動化が大きな特徴だ。なぜ今回、防犯システムとの連動が許可されたのか? これは例の「工場出荷時状態詐欺」対策とも言えよう。

今回は防犯システムとの連動で、自走中のバイシクルをビーコン以外に画像認識による追尾が可能となり、瞬時にメーカー、顧客以外の第三者がバイシクルの現在地を把握できる点がポイントだ。これにより、たとえどんな理由による自走帰巣状態が発生しても、もはや問題なくバイシクル管理ができるのである。

また街中の自販機IoTによるメッシュタイプの位置情報サポートシステムが、従来のGPS機能をサポートしていることもあえて付け加えておく。これは正確な位置情報の把握というよりは、こちらも防犯上の意味合いが強く、万が一の事態には最寄りの自販機から自走解除信号が出せるよう、なんらかの対応ができるであろう配慮なのだ。

これらすべてがパブリッククラウドに対応しているため、サードパーティによる各種端末アプリであらゆる対応を可能とする将来像が見えるということだ。V2の大きな特徴は、そこにあると言っていい。

だからV2は買いなのだ

つまり、もう自走による帰巣は安心できるというのがV2の売りと言うことになるだろう。
現時点では前述の通り、まだ夜間の自走による帰巣は法律上できないが、もはや技術的な壁は一切ないと言っていい時代が「T.U号 エレクトロGT」によってもたらされるのだ。

もちろん昼間の疲れ切った買い物の帰り道は、こうして自走で家まで帰るのは問題ないのだから。
これはもう買いだろう。

追伸
「T.U号 エレクトロGT」が正式に販売されるときのネット広告が楽しみである。またあの昭和の「ツンツンツノダのテーユー号」というフレーズが流れることを期待したい。

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